踊時載りリンネ! 2 時のゆりかご

時載りリンネ!〈2〉時のゆりかご (角川スニーカー文庫)

　ご都合主義でベタなかんじもしないでもないが、ヒロインのリンネが求める冒険はまさにそんなものなんだろうから納得はできた。そして、そんなヒロインがむじゃきに書かれているので、陰謀などがあってもほのぼのした雰囲気が維持されていて良かった。
　個人的には強力な戦力であるのにかかわらず影の薄い凪や、やはりいまいち影が薄めな遊佐あたりのキャラクターを掘り下げて欲しかった。しかし、夏から秋へと変わった季節の美しい描写や、海外の児童文学のようなオシャレでいきいきとしたストーリーなど、前作の魅力も維持したままなので、やはり次回作も期待。